美味しいなら、「美味しい!」と素直に口に出して言え!

美味しいものを食って、素直に「美味しい!」と言えない人間が世の中にはいる。

口の中でモグモグしながら、ゆっくりと顔を立てに振るだけ。何も言わない。

本当の味をいかにも知っているかのごとく、ゆっくりと噛みしめているだけ。

馬が首を立てに振るがごとく、うなずくように立てに振る。

美味しいと思って食べているのか、いないのか、さっぱり分からない。

イライラして「美味しいだろ!」と訊くと、「美味しいです」と答える。

 

美味しいなら「美味しい!」と素直に口に出して言え!と言いたいところだが、

ボクは人間が出来ているから、そんなことは絶対に口には出さない。

しかし、軽蔑しながら腹の中で「この馬鹿野郎!」と激しくののしる。

こんな人間と二度と一緒に食事をしようとは思わない。

 

しかし、世の中はボクの思い通りにはいかないようで、

美味しいとは思えないようなものでも、「美味しい!」と言って食べる人がいる。

美味しいと思って食べているのだから、ボクが文句を言うことはないのだが、

この人ちょっと味覚がおかしいんじゃないか、とこれまた軽蔑したくなる。